Tuesday, August 02, 2005

ミッドナイトホテル(仮 : クエンカは食えんか

 ハイ、史上最も簡単なダジャレで幕開けです、今日のブログ。金曜に言った通り、クエンカの紹介です。

 クエンカはスペインの内陸部に位置する歴史的城壁都市でございます。都市っていうのはおかしいよな。田舎ですから。市民はみんな大声で喋ってますよ。そ して旧市街は世界遺産に登録されております。クエンカ市はクエンカ県の県庁所在地でございます。そして同時にクエンカ県は、ドンキホーテで有名なラ・マン チャっていう地域の中に入ってます。俺日本に住んでた時はドンキ・ホーテだと思ってました。違うんだよ~ドン・キホーテなんだよ~。って自分だけか、間違 えてたの。

 この旅の目的はマドリードに滞在してる日本人の友達に会う事でした。無事会えました。元気でした。この人の許可が得れれば今度この人について書く。面白 いよ。で、ちょうど大学の二人の友達がクエンカ県の田舎に帰ってたから、案内してもらおうと思って連絡したんだけど、二人ともダメだった。残念!特にあの F君の田舎は相当田舎で、電波が届かなくて、そこでケータイを使うには近くにある山に登らなくちゃいけないんだって。で、メールを読んだのが遅かったみたいで日曜に「遅いよ、もう行けないよ」っていうメッセージが届いた。アボーン。

 バレンシアから鈍行列車でクエンカまで3時間半、景色はスペインって感じだったよ。乾燥してるイメージなのに意外に森がけっこうある、っていう景色。木はそんな高い木じゃないんだけど。山の天辺の方には風力発電のプロペラがたくさん!そのプロペラがでっかいん だ。人工的な物とはいえ、白いプロペラが回ってて、エコっぽいから自然と融合してキレイだった。っていうか行きはプロペラ全然回ってなかった。「ちゃんと 発電してるのかな?」って心配になった。意味もない物を開発して無駄金使うのがスペインですから。でも帰りはちゃんとくるくる回ってた。ブンブンまわってた。壊れそうだった。その後見えたのは、この夏感動のヒマワリ畑!一面黄色!本当にイイ!ヒマワリの収穫からヒマワリの種ができると思うと、ウキウキしちゃうよね>鳥おくん。
 さて、ここからバーチャル観光してもらいましょー。クエンカの名所と言えば「宙づりの家」!それ聞いて頭によぎる景色といえば、天からのびる糸に吊るされてる家、ですよね。全然違うんです。問題の風景写真はこちら。


 ただ崖っぷちに家があるだけですね。今はホテルとして使われてるらしい。じゃあ何で宙づりって言うんだろうね。摩訶不思議!でもその友達が言った事なん だけど、「でもあれなら清水寺の方がすごいよね」・・・そーですね!でもいいんだ。クエンカはこれで。何しろ天気がイイ!カラッとしてて暑くても全然汗か かない!あと水道水が冷たくてうまい!そして夜は星空がキレイ!散歩にはもってこいだよほんとに。


 この橋も有名なんだって。ステキブリッジだ~。


 町の裏にはこんな大自然が!


 そしてクエンカの町を背景に自分!こんな面白いポーズはなかなかできないよ~。別のポーズをとろうとして失敗したからこんなんになっただけだけど。

 あとは食べ物。クエンカ料理をあんま食べたくなかったのに食べた。おれ好き嫌い多くて、くせのある物とか嫌いなんですよ。残 すのも嫌いだから、いつもオーソドックスな食べ物を食べちゃうんだ。安全圏。でもまぁ地方にいるからには地方にしかない食べ物は食べておきたい、とも思う んだけど。だから食べた!変な物食った!中でも一番アレだったのがMorteruelo。これはノウサギ、ヤマウズラ、雌鳥、ハム、レバー、香辛料をぐ ちゃぐちゃにしたものらしい。考えるだけでオエッて思うんですが、何も知らずに食べてみると意外にウマイ。そして飲み物はサングリア!簡単に言えばフルーツが入ったワインなんだけど、甘めだからグイグイいけちゃうんですよ相当うまいんですよ。そしたらいつの間にか酔っちゃうんだよね。あ、でも俺あんま酔わなくなった。ほろ酔いどまり。それがいやだからしばらく禁酒しますよ僕。

 そしてほろ酔いも覚めるシャワーをその夜浴びた。たくさん飲んで確か2時くらいに部屋に帰ったんだけど、疲れを取るにはやっぱシャワーだな、と思って、 浴びに行った。部屋には風呂とかトイレがなくて、近くにトイレとシャワーの公用浴室があったんだけど、お湯がでないの。んで、しょうがないから冷たい思い をして震えながら体洗って気付いたこと。タオル忘れた!うわー。凍えながら頭で考える。その時考えた事。これは第一希望から第5希望まで順番です。

1→体が乾くまで待つ
2→トイレットペーパーで拭く
3→汚い服で拭く
4→「タオル!!」って叫んで友達に持ってきてもらう
5→ビショビショなまま部屋までタオルを取りに行く

 シャワーを浴び終わって更に俺は考えた。考えてるうちに凍えて分かったこと。1は寒いからまず無理。2に実行をうつそうと、浴槽を出てトイレットペー パーに手を伸ばす。トイレットペーパーを触って分かったこと。紙が水で溶けてちぎれてまともに拭けるはずがない。3に移行。手元にあった汚い服とは、その 日着てたお気に入りのシャツと、臭い靴下と、使い古したトランクス。まずトランクスが一番水を吸収しそうだったけど、そりゃ自分にもプライドがありますか らね、泣く泣く眼中から外しましたよ。靴下はタオルとして役に立たないから、シャツに手を出そうとした。でも・・・お気に入りのシャツで拭くとシャツが濡 れたままになるし、次の日までに乾かないと非常に臭くなってしまうな~ていう恐怖が頭に走ってしまった。そもそも、その日使った服でキレイな体を拭くって 倫理的にどうなんだろうと1秒考えた結果、3は却下。次は4。夜中の二時だったので普通に無理。しかも友達は既に服着たまま寝てた疑惑。そして何よりこの 惨めな姿は見せられるもんか、と思い作戦5を決行。その日のトランクスだけははいて(結局使うんじゃん)、浴室のドアをゆっくり開けて、長い通路に誰もい ないか(眼鏡使ってなかったから)耳で確認して、こっそり忍び足で部屋に戻る。通路をかなりビショビショにして、部屋のドアを開けてみる。友達はやっぱ半 寝してて気付いてない!よっ しゃ!ミシミシいう床にガンとばしてタオルをキャッチ!涙の再会!もうこれからは俺の手を離れるんじゃないぞ、タオル。あとはもうフツーに浴室に戻って色 々して、何事もなかったかのように部屋に戻った。そしたら友達起きてた。・・・まさかさっきも気付いてたのかな?本人は否定してたけど、うん、ドロンドロ ンだったからきっと大丈夫。あの無様な姿はきっと見られてない。

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